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データから考える科学的投資法 -3-

今日、マネックスユニバーシティの受講者むけ特別対談の、「成功する投資のためのヒント~データから考える科学的投資法~後編」を視聴しました。 

前回の内容については、過去の記事1過去の記事2 に詳しく書いてありますが、簡単にまとめますと
  • バリュー投資はグロース投資よりリターンが高い(世界的に見ても)
  • 大型株と小型株では、小型株はハイリスクハイリターンといわれているが、日本の市場においては、リスクは高いが、リターンは大型株並みしかない。
  • アクティブ運用とインデックス運用を比べると、日本の市場の過去5年で見ると、アクティブ運用の方が超過リターンがあった。(その他の資産クラスだとインデックスに負ける)
  • アクティブ運用にもバリュー株とグロース株がある、混ぜて運用するとさらにリスクを抑えてリターンが得られた。

という内容でした。

さて、今回の内容ですが、出演者は、前編と同じ、イボットソンアソシエイツ(過去の豊富な投資データを基に、リスク分析やポートフォリオの提言等をする超有名会社です。 内藤氏の「資産設計塾」シリーズにも豊富なデータを提供しています)の小松原氏と、内藤忍氏です。
そしてテーマは、

  • 為替の影響:為替ヘッジは有効なのか?
  • 株式銘柄分散リスク:個別株投資をする場合はいくつぐらいの株に投資すべきか
  • リバランスの必要性:リバランスって本当に必要? 頻度は?
  • クレジットリスク:ハイイールド債(低格付け債券)は本当にハイリスク、ハイリターン?
  • 国債分散:新興市場のリスクについて

等、大変興味深い内容でした。
今回も盛り沢山の内容でしたので、2回に分けて記事にします。






為替の影響:為替ヘッジは有効なのか?

1985-2006年のデータを見ると、長期的に円高だったので結果的にはヘッジが有効に効いていますが、過去のデータを見て分かること、

  • 債券についてはヘッジの効果がよく出る(リスク・リターンも下がる)
    というのも、債券のリスクは4%程度なのに対し、為替のリスクは10%程度もあるのでヘッジをかければ安定する。
  • 株式については、株式のリスクが為替のリスクより大きいので、ヘッジをかけても効果が出ない。
  • 債券にヘッジをかけた場合、リスクは国内債券並みになるが、リターンも国内債券並みに落ちる。

ヘッジの使い方
個別の投資信託でヘッジ有り無しを考えるのではなく、国内外の債券・株式についてポートフォリオを組んだ時に、為替リスクの割合が大きくなったときに、為替のリスクのみを回避するために部分的にヘッジをかけるの良いのでは? ということでした。

確かに、上の戦略ですと、国内外の債券・株式の割合と、通貨分散の割合を分けて設定できますので効果的な使い方ですね。


株式銘柄分散リスク

個別の株式を買う場合、株式全体の上げ下げに加え、その会社の持つリスクが加わる。例えば、「業績が凄く良い」や「欠陥商品が出た」等で大きく上げたり下げたりします。このようなリスクを避ける為に、複数の株式を持つほうが良い。

過去の結果から見て、異なる業種の銘柄を最低10種類は持つほうがいいということでした。

ちなみに、途中で出ている資料を見ると国内で設定されている投資信託は100銘柄以上に分散されていることが多いのでリスクという観点で見ると、市場平均とほぼ同じのようでした。逆にリターンは、ピンキリで、かなり超過しているものもあれば、全くリターンがない物もあるみたいです。

戦略としては、個別銘柄も良いが投資信託等とあわせて持つと良いと思います。

つづきを書きました (データから考える科学的投資法 -4-

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