Date:2008/07/05 00:57
日本の景気を確認するための重要な指標である景気動向指数(5月)が発表されたようです。
5月の景気動向指数、3カ月ぶり上昇 基調は変わらず (from IZA)
-----引用開始-----
内閣府が4日発表した5月の景気動向指数(速報値)は、生産関連の指標が反動増となったことを受けて足元の経済状況を示す一致指数が前月より1・3ポイント増の103・0(平成17年=100)と3カ月ぶりに上昇した。ただ単月の動きであることから、内閣府は過去数カ月の間に景気の山を越えた可能性を示した前月の基調判断を維持した。
-----引用終わり------
今月の一致指数は、、なんとプラスだったようです。
しかし、全体の流れとしては、景気の山を越えた感が否めません。
以下、一致指数のグラフを引用しますと、
(内閣府:景気動向指数結果より)
確かに今月は上向いてますが、下がり基調です。
この先数ヶ月で持ち直せば良いのですが、素人考えでも難しいと思います。
(あとは、先行指数を見ると既に下落局面に入っていますので、一致指数だけが今後上がっていくことは困難だと思います)
そして、この一致指数が下落し始めると、景気減速局面に突入してしまいます。
(この景気動向指数を見ると景気判断を行うことができます。(読んで字の如くですが(笑))
以下は、長期の一致指数のグラフと、過去の景気減速局面を合わせた書いたグラフですが、
(内閣府:景気動向指数結果より)
灰色のハッチが掛かった部分が、景気減速局面です。
一致指数のグラフの山と谷が、きっちり景気減速時期に合っています。
そしてグラフの右端のH20年、山の頂点をつけた感があります。 ここからは、しばらく、景気減速局面と付き合っていかないと駄目かも知れません(涙)。
ここで多分、「では、我々個人投資家はどういう風に行動すれば良いのか?」「景気減速が分かっているなら売却してしまった方が良い?」 という疑問が出てきていると思いますが、
個人的には、強気で買うこともないが、売ることもないと思います。
一応理由ですが、、「景気 = 株価」の関係は、成り立ちそうで成り立っていなかったりするようです。
以下のグラフは、日経平均の株価に、景気減速局面の時期を重ねて記述したものです。
(赤いハッチの部分が景気減速局面)
確かに景気減速局面では株価は下がってますが、、、
しかし、実際は1年ほど前から織り込み始めて株価が下がっていますので、景気減速だから売るのは少しタイミング的に遅い。 つまり今から株を整理しても安値で売ってしまう可能性が高い。
また、逆に景気が良いからすぐ株価に反映されるかというと、チャートを見る限り微妙な関係ですね(^^;
あまり明確に株価は上がっていません。
ということで、まとめると、
「これからは、しばらく我慢の時期。 上手く安値を拾っていけるように、今から準備しておきましょう」
あらら、あまり役に立たない情報でした。(^^;
■参考情報
内閣府 > 景気動向指数結果
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この記事に対するコメント
アクティブ投信
いつも拝見しています。アクティブ投信の整理をしたいのですが、私が保持しているものはすべて基準価額が下降です(汗)。その中の1つに3年保持している国債債券がありますが、リターンは1年では△4%で、3年は4%です。純資産は1年前から5億減っています(by morningstarのHP)。アクティブ投信の売り時は、投資家本人が決めるのはもちろんですが、何かアドバイスはありませんか?目標額は設定していません。基準価額が上がったら売ろうと思っています。でも今は何もしないほうがよいのかな。他の投信は下がりすぎて怖くてさわれません(汗笑)
Re:アクティブ投信
ぴっころさん、こんばんわ
>何かアドバイスはありませんか?目標額は設定していません。基準価額が上がったら売ろうと思っています。でも今は何もしないほうがよいのかな。他の投信は下がりすぎて怖くてさわれません(汗笑)
特に値が下がっているときは厳しいですよね。私もいつも悩みます。
でも冷静に考えると正解って既に分かっていたりするんですよね、でも心理的要因で実行できない(汗)
一般論で申し訳ありませんが、ブログの記事で書きましたので参考にしてください。
(ちょうどネタ切れでしたので助かりました)
無題
あつまろです。
>「これからは、しばらく我慢の時期。 上手く安値を拾っていけるように、今から準備しておきましょう」
同感です。景気後退、株価下落局面。目をつけた企業の株価が安値圏になれば買う、このスタンス一本でよいと思います。
ぴっころさんのアクティブ投信の売り時ですが、期待感持てないものは損切りするのも有効な手立てかと。損切った資金を有望な投資先に振り向けるのが一番ベストな方法に思えます。
そうは言っても、心理的に抵抗感はあると思いますが。。
モンチさんはいかがでしょうか。
Re:無題
あつまろさん、こんばんは。
>同感です。景気後退、株価下落局面。目をつけた企業の株価が安値圏になれば買う、このスタンス一本でよいと思います。
「安く買って高く買う」他の商品なら出来るのに、金融商品になった途端にできない(^^;んですよね。
私もブログで宣言しておかないと、きっと弱気で安値売りをしてしまいそうなので、自分のためにも記事を書きました。
>ぴっころさんのアクティブ投信の売り時ですが、期待感持てないものは損切りするのも有効な手立てかと。損切った資金を有望な投資先に振り向けるのが一番ベストな方法に思えます。
>そうは言っても、心理的に抵抗感はあると思いますが。。
まさにその通りだと思います。
期待通りの運用がなされなければ、さっさと期待通りの運用をしてくれそうなファンドに乗り換えるのが良いと思います。(もしくは平均ということでインデックスファンドに乗り換え)。
ただ、日本株売却>海外債券購入といったポートフォリオのバランスを崩すような乗り換えには注意が必要だと思います。(基本は同一カテゴリのファンドに乗り換え)