Date:2009/07/18 01:45
インデックス投資とは・・・・私もメインの投資方法はインデックス投資です。 でも、「インデックス」という言葉でまとめられていますが、実際は色々なインデックスが存在します。 単純に「インデックス」に投資しているから「インデックス投資家」と考えて良いのか疑問が残ります。 どの指数までが「インデックス投資家」向けの「インデックス」なのでしょうか?
例えば、
その1)市場全体を表すインデックス
全世界全体を表す「MSCIワールド・インデックス」、 日本を代表する「TOPIX」、 新興国を表す「エマージングマーケットインデックス」など
各市場に上場されている株式について、時価総額を基準に比率を決めて指数を求めています。 いわゆる市場全体の平均を求めた物です。 インデックス界の王道です(^^;。 この指数に投資している投資家は間違いなく「インデックス投資家」。
その2)市場全体を表すインデックス(その2)
同じインデックスですが、日本の「日経平均」、 米国の「NYダウ」はどうでしょう?
こちらは時価総額ではなく、株価を足して銘柄数で割った単純平均です。 しかし市場全体の動きは表していると思います。 日経255ファンドもインデックスファンドと呼ばれますので、この指数でも投資していても「インデックス投資家」でしょうか?
その3)市場の一部分を表すインデックス
例えば、規模別「TOPIX Mid400(中型株)」「TOPIX Small(小型株)」や
バリューグロース「S&P 500 Value Index」「S&P 500 Growth Index」
市場全体ではなく、一部分を切り出した物です。 TOPIXやS&P500に投資した後に追加で購入される方が多そうです。インデックス投資をやっている方にも小型やバリュー株が好きな方も多いと思います。
この辺りのインデックスに投資していても「インデックス投資家」(と個人的に思ってます?)
その4)市場の一部分を表すインデックス(その2)
その3と同じといえば同じですが、
例えば、セクター別インデックス「TOPIX-17銀行」「TOPIX-17機械」など
こちら、個人投資家にあまり人気がありませんが、それでも「インデックス投資家」向きのインデックスだと思います。
その5)ある戦略を取入れたインデックス
プラスアルファを狙うべく恣意的に組入れる株や、組み入れ比率を変えたインデックス
例えば、「好配当株式インデックス (ETFではDVY等)」
「ファンダメンタルズインデックス (ETFでは、PFA等)」
どうでしょうか?インデックスには違いないですが、アクティブな側面も持ち合わせてます。 このインデックスに投資する投資家は「インデックス投資家」となるのでしょうか?
その6)特定のテーマにそったインデックス
国内に上場された物として「FTSE日本グリーンチップ35」があります。
海外では、「水資源インデックス」「環境関連インデックス」等もあります。
これでも正式なインデックスには違いないのですが、もはや、テーマファンド??
その7)ショート・レバレッジ
日本にはありませんが、米国では、S&P500と逆の値動きをするショートのインデックスや、2倍、3倍の値動きをするインデックスもあります。
これも、S&Pなどインデックスプロバイダーがインデックスとして発表していますが、短期決戦向けの側面が大きそうです。
その8)ストラテジー系
海外では以下のような物もインデックスとして登場しています。
・リスクコントロール・・・一定のリスクになるように株式・債券の比率を調整。マネックスの資産設計ファンドと同じ考えです。 (例えば、S&P Target Risk Indices)
・ターゲットイヤー・・・リタイヤする年を指定して毎年リスクを減らすように調整。例えば、2030年ターゲット、2040年ターゲットなどがあります。(例えば、S&P Target Date Indices)
ある意味「インデックス投資家」向きですが、 「インデックスに投資しているか?」と問われると、、、返答に困りそうです(^^;
その9)変わり者
S&P Japan Corporate Group Index - Mitsubishi Group Cluster
本日、国内市場に上場された「S&P企業グループ指数‐三菱系企業群‐」です。 S&Pがインデックスとして指数を計算しています(S&Pも何故にこんな指数を採用したのか不思議です??)。
これも一応インデックスですが、これを購入して「インデックス投資家」と名乗る人は誰もいなさそうです(汗)
実は、「インデックス投資家」って定義が難しいですね。
(単にインデックスに投資しているからインデックス投資家ということではなさそうです)
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