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ワクチン債

最近、「ワクチン債取り扱い開始」というニュースリリースが良く目に入ります。 それもそのはずで、よくよく調べると、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などネット証券で取り扱いが開始されていました。 内容は以下のようです。


・予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)2013/6/24満期 南アフリカ・ランド建債券
・利率:年6.85%
・満期:4年
・発行元:予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm) 格付けAAA(S&P)
(詳細は、
SBI証券マネックス証券楽天証券でご確認ください)

だそうです。
南ア建ての4年債券ですが、使い道が貧しい地域の予防接種に使うというところが特徴のようです。 「単純なお金儲けではない」と考えると、「額に汗せず稼ぐことは良くない」という日本人の気質にあっているのかもしれませんね(汗)。




ただ、各投資家が購入した債券は最終的には利付きで元本が戻ってきますので、別に寄付をしているわけではありません。実際に資金を出しているのは各国政府のようです。 その将来の寄付金を今回のワクチン債で先取りしているだけになります。 ワクチン債の募集資料には「人道的な貢献」を前に出していますが、そこまで貢献できているものかは少し疑問が残ります。(少額でも寄付の方が貢献できるような気がします・・・。)


次に、純粋な投資対象(人道的貢献は除く)として見ると、、、、
  • 南アランドへの為替手数料で往復60銭かかります。現在ランドは12円程度ですので5%ものロスがまず出てしまいます。
  • 南アフリカ国債(5年)の利回りは8.5%程度あります。一方ワクチン債は4年で6.85%となっています。 条件が少し異なりますが、それを加味しても少し不利な気もします。
高い利率に目が行きがちですが・・・、実は、個人向けに小口化されて買いやすくなった分、条件が悪くなっているようです、


やはり、 個人的には投資しづらい南ア建てのワクチン債を買って社会貢献をするなら、投資しやすい先進国の債券を購入し節約できた手数料を寄付に回すほうがより合理的な気がします。
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