Date:2009/05/18 00:12
(2)からの続きです。さて気になる、今後の経済の見通しについてですが、
短期的な視点
- 金融機関のレバレッジ解消と資本注入による再構築が必要なため、調整機関は長期にわたる
- 住宅価格は、さらに下落
- 2009年は、どうにか現状維持できる程度
- ただし、大恐慌のようなことは発生しない
- 2010年ぐらいから回復
- インフレリスクは死んでいない
- 株式市場は見捨ててはいけない
- 株価は割安な状態
もう少し詳細な内容では、
大恐慌のようにならない理由
- 大恐慌のときと違い、大規模な財政出動や景気刺激策が行われた(米国や中国など)
- 大恐慌のときは、通貨供給量が25%も減った。 それに対し、今は積極的な利下げで過剰に供給している
- 大恐慌のときは、自国を守るため貿易を縮小させたが、今は起きていない
株を見捨ててはいけない理由
株のリスクプレミアムは今でも健在。
・米国債(10年)リターン・・・3%
・S&P500の期待リターン・・・約9%
(ゴードンモデル:リターン=配当利回り+利益成長=(3~3.5%)+(5.5~6%) )
株は非常に割安。
シラー株価収益率 = S&P500実質株価÷実績株利益率の10年平均
・1999年のバブル時:45倍
・1950年から現在までの平均:18.7倍
・1881年から現在までの平均:15.3倍
・現在:13倍 (割安)
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