Date:2008/05/15 01:04
昨日の記事で紹介した、パワーシェアーズETFで採用されている”ファンダメンタルインデックス”が非常に気になります(笑)。 例えば、
・従来の時価総額ベースのインデックスではなく、会社の指標を見てウエイトを決めるらしい
・なんと、リターンが高い。
などなど、、
そういえば、「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド(Stocks for the Long Run)」などを書いているシーゲル博士も、インデックス+αをとる手段として、「高配当銘柄が良い」と言っていました。これも一種のファンダメンタルインデックスですよね(^^;
と話が逸れてしまいましたが、、
ファンダメンタルインデックスが何なのかを知るために、当インデックスを作っているResearch Affiliates社のサイトの資料を読んでみました。
一番、興味深かったのは、
「Our Ideas」の中の「publications」にあるPDFの「Fundamental Indexation」です。
ファンダメンタルインデックスのリターンがどういうものかを過去40年のデータを使って検証しています。
例えば、
以下は、通常のインデックスとファンダメンタルインデックスのリターンをまとめた表のようです。
赤い四角の部分が、従来の時価総額ベースのインデックスのリターンで、時価総額上位1000社の会社が組入れられています。結果、過去40年間で、1ドルが約69ドルに増えています。
(参考までにS&P500は、74ドルに増えています)
一方、青い四角の部分がファンダメンタルインデックスを利用した時のリターンです。
1つ目のBookは、時価総額ベースの替わりに、会社の純資産から求めた上位1000社の会社を組入れたインデックス(1年に1度銘柄の見直しする)のリターンです。結果は、なんと、136ドルに増えています。
同様に、Income(利益)、Revenue(収益)、Sales(売り上げ)、Dividends(配当金)、Employment(雇用)、Composite(それらの組み合わせ)をベースに上した位1000社のインデックスですが、全てにおいて高いリターンを上げているようです。
また、これらファンダメンタルインデックスのリターンが良い理由も書かれていました。
理由の1つは、バブル時に割高の株を組入れなくてよいということがあるみたいです。 従来の時価総額インデックスの場合は、割高の株=時価総額が高い=組入れ比率が高くなる、という欠点があるようです。
以下は、景気拡大時(Expansions)と、 景気減速時(Recessions)の、リターンをまとめた表のようですが、、
景気拡大時は、従来のインデックスとファンダメンタルインデックスのリターンは、そんなに変わらないようです。一方、景気減速時にはリターンの差が出るようです。
この論文を見ると、 ファンダメンタルインデックスは、かなり良い気がしてきました。
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この記事に対するコメント
高配当銘柄って
以外にありそうでなかなか見当たらないですね(苦笑
纏まった資金さえあれば複利効果でドンドン増やせる
ものなんでしょうが・・・。
あと例の本取り上げて頂きありがとうございます^^
私も第1章が好きですね~
至高VS究極・・・思いっきりとあるマンガのパクリですが
^^;
あとは誰もがジム・ロジャースになれる・・・というのが
面白かったですね
HSBCにドバイ株配当小切手送ったら無事換金された
んでとりあえず安心しました(苦笑
Re:高配当銘柄って
雪風さんこんばんは。
>以外にありそうでなかなか見当たらないですね(苦笑
世界中に投資機会を求めている雪風さんなら、簡単に見つけ出せると思ってました(笑)。私の場合、探すのが面倒なので記事で上げたETF等で十分かなと思っています。
>あとは誰もがジム・ロジャースになれる・・・というのが
>面白かったですね
2章のほうですね。私も海外の証券会社を使いこなせる冒険投資家になりたいですね。 ハードルは高そうですが。。。