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サブプライムローン問題の本当の犯人は、、、

楽天証券の「8周年記念投資セミナー」の感想、第2弾です。(やっと半分ぐらい配信映像を見ました。あと3時間ぐらいです。)

今回は3番目に話された堀古氏の話のまとめます。(非常に勉強になりました)

まず、結論から、
「今問題になっているサブプライムローンですが、本当の問題はサブプライムローンではなく、CDO(債務担保証券)という仕組みにある」ということです。

まず、CDO(債務担保証券)についてですが、住宅ローンのような担保のあるローンを集めひとつのポートフォリオ(もちろん信用の高いものや低いものなどを混ぜた状態です)とし、そのポートフォリオを債券化して売り出したものです。その時に、担保としているローンが破綻した場合に資産を払い戻す優先度を変えてあり、高いものからシニア債、メザニン債、、、と分けて売り出しています。
つまり、CDOのシニア債は、玉石混交ポートフォリオのとりあえず格付けが高い(と思われていた)部分を抜き出したような債券になります。

このCDOの仕組みが、問題を内包していたことがわかったため、今問題になっているということでした。




問題その1
・そもそもCDOの信用元となっている担保ローンのポートフォリオがどれぐらい信用があるかがわからない。
よって、CDO自体の本当のリスクはわからない。

問題その2
・しかも、CDOは流動性がほとんどない。市場が不透明で適正価格もわからない。

問題その3
・リスクのわからない+流動性がないCDOを、格付け会社が格付けしているわけですが、どうも正しく評価できいない。さらに今さら「格付けを間違いました」と短期間に評価を見直すのは格付け会社の信用問題にかかわるので見直しをしなかった。

問題その4
・監督官庁も、その正しくない格付け会社の評価を持って金融機関を監督しているので機能していない。


と以上の問題点がわかってきて、いま高格付けのCDOを持っている金融機関等が、「本当に大丈夫?」と不安にかられているわけです。
また、通常の債券の場合BBBでもデフォルト率は2%ぐらいしかないらしいのに、CDOの場合BBB格付けのデフォルト率は24%もあることもわかり、格付けが正しくないということがバレ始めたといった感じであるようです。

確かに、AAAと思って買ったのに実際はBBBぐらいの格付けしかないような債券だとわかれば確かに信用収縮しますよね? ほとんど詐欺みたいな感じですから、、、

ようやく今回のサブプライム問題の本質がわかってきました(^^;
(今回の悪人は、格付け会社か!?)

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