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アセットアロケーションの戦略 (その1)

短期投資でも長期投資で、最も時間を割くべきことは、アセットアロケーションだといわれています。 他にも個別の銘柄戦略や、安いときに買うといったタイミング戦略もありますが、アセットアロケーションが不味いと結果が伴わない場合が多いです。逆にアセットアロケーションが上手く設定されているとインデックスでバイ&ホールドしていても結果が残せます。

よって、短期投資を行う人も、まずは「アセットアロケーションを決めて」、その決められた配分内で「ディトレードなり自分の信じる道を行く」、手が回せない資産クラスは「インデックス or 投資信託に任せる」という方法が良いのではないかと思います。


話を戻しまして・・・
アセットアロケーションを決めるときにいつも悩むのは、
・その比率をどうするか??
・状況に合わせて比率を変化させたほうがいいのか?





比率をどうするか??
その答えは、「十人十色。」「投資する各人の環境によって違う。」「1つの正解があるわけでない。」

一応、参考情報としては、
  • 内藤忍さんは、日本債券10%、日本株式30%、海外債券20%、海外株式20%、その他20%を標準に考えて調整すればよい。
  • 山崎元さんは、株式は日本株と海外株を50%:50%で持てばよい。後は、個人の投資環境によるリスクの調整として、MMFと株式全体の比率を決めればよい。
と提案されています
もし、自分自身で決める際には、できるだけ大きな観点から割合を決めていくことになると思います。 個人的には「債券と株式の割合を決める。」からのスタートするのが分かりやすいと思いますが、その他にも、「国別で割合を決める。」「セクター別で割合を決める。(最近は各企業が世界展開しているという前提の考え)」等からスタートする方法もあります。 そして順に細かい内容に落とし込んでいく作業を行います。


状況に合わせて比率を変化させるか

比率を変更するとしてすぐ思いつくのが、
  • 債券と株式の割合の変化(年齢が高くなると債券のウエイトを上げる等)
  • 地域もしくは国別の割合の変更 (伸びそうな地域のウエイトを上げる等)
だと思います。 上記2つを上手く調整することにより、基本のポートフォリオより超過リターンが狙えないかと皆さん日々戦略を練っているのではないでしょうか??


例えば、「債券と株式の割合の変化」だけでも、
  • 年齢=債券の割合 (よくある戦略ですね、30歳の時に株:債券=「7:3」、60歳の時には「株:債券=4:6」と毎年債券の割合を増やす方法)
  • バリュエーション(株が割安の度合いによって株の割合を増やす)
  • 短期的な値動き(移動平均からの乖離で株の割合を変化させる)
  • その他戦略や、それらの組み合わせ
等の機械的なルールができそうです。

そうすると、当然ですが、
それらの戦略って、本当に上手くいくの? どれが成績がいいの?
という疑問が出ると思います。

結果は、色々と論理的なやり方を考えると少しですが効果があるようです。

・・・つづく。

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この記事に対するコメント

面白そうな連載ですね

ところで、取り上げた項目で、

>年齢=債券の割合(よくある戦略ですね、30歳の時に
>株:債券=「7:3」、60歳の時には「株:債券=
>4:6」と毎年債券の割合を増やす方法)

教科書的には、そうでしょが、結論から言えば、

「市場環境は個々の個人投資家の年齢に合わせてくれない」

と思っています。例えば、1990年前後、日本国債でも金利6~7%。米国債は1980~85年頃、10~15%。株式比率80%位と高めの若手インデックスブロガーの期待収益率6~7%程度でしょうから、あの時代だったら年齢が低いと言えども、債券比率高めで運用して十分、目標達成できたことになります。澤上のオッちゃん、バフェット爺さんの言う”アセットローテーション?TAA?”でしょうかね。バフェット爺さん、80歳代でしょうが”ゼロ金利”の米国債には投資妙味がないから米国債売って、米国株買い漁り中?まあ、彼と一般、個人投資家を一緒にしたらいけませんが。
PALCOMさんの最近の連載記事と併せて、若いから株式比率高め、年寄りだから債券比率高めで固定比率で運用しても上手くいかない気がします。分散投資の根幹理論、正規分布?⇔ベキ分布?ですから修正、改善が必要かと。

モンチさんの連載企画、期待していますよ。

【2009/03/15 12:30】Werder Bremen #9379e47e3d()[編集]

Re:面白そうな連載ですね

Werder Bremenさん、こんばんは

>モンチさんの連載企画、期待していますよ。

何か期待を裏切るような気が。 
(第2回で終わりです。しかも人のネタです・・・)

2回目の記事にも書きましたが、債券と株の比率を色々と変化させるやり方はあると思いますが、年齢ベースに考えると、株式の影響を少なからず受けるということのようですね。 上手く超過リターンを得るためには短期的(それでも1年スパン)な戦略を取り入れないと駄目なようです。

【2009/03/17 01:21】管理人

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