Date:2009/10/12 01:06
金価格が1オンス1000ドルを超えて非常に活気づいているようです。 上手く価格上昇を予想して金を買った方は、きっと今頃はホクホク顔でしょうね。 でも株価(日本)も本年のそこから考えれば4割ぐらい上がっていますので、株投資をした方もホクホク顔かも知れませんね(^^;そこで、気になるのは、
ポートフォリオに金をはじめコモデティーを加えるべきか??
答えは色々あると思いますが、Vanguardのジョン・ボーグル氏の以下のようなインタビューがありました。
(モーニングスターより)
ボーグル氏は、
- ポートフォリオにコモデティーを加えるべきでない。
- 理由は、収益率が予測できないから投機と同じ。 債券は利回り、株は配当収益率やPERなど、でリターンを計算できるが、コモデティは計算できない。
なかなか、分かりやすい解説です。 さすがインデックスファンドの創始者だけあって論理的な回答です。
もちろん、「これが正解」というわけでもないのですが、、、例えば、
データの分析に非常に強いイボットソンによる分析がPIMCOのサイトで掲載されていますが、
(こちら)
1970年から2004年までのデータを調べた結果
- 商品は米国株式を含め、分析対象としたすべての資産クラスで最も高いリターンを生み出した。
- 商品はこの分析で取り上げた他の資産クラスと負の相関関係にある。(分散効果がある)
- インフレ率の変動とも正の相関関係にある。(インフレに対するヘッジになりうる)
- 株式が60%、債券が40%で構成されるポートフォリオの場合、商品に対する最適な配分は22%をいれるとより最適化される
個人的には、今のところ株と債券とリートの投資で手一杯なのでコモデティは組入れていませんが、勉強しがいのある投資先かもしれませんね(^^;
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この記事に対するコメント
反論の一つとして…
コモディティの収益率が予測できないとのことですが、利回りやPERが収益率の予測に十分だとは思えません。
債券利回りなどは、将来のインフレ率次第で無意味なものとなります。過去10年日本では、低利回りの国債が最高の投資先でした。
PERも過去の利益と将来の利益予想に基づいているだけで、PERが15倍だということでは、収益率はわかりません。ここ最近のように、「高配当株」は倒産寸前の会社の株だった…ということも十分ありえます。
もちろん、過去コモディティのリターンが高かったということは、将来の予測には使えません。ですが、コモディティETFが無分配であること、またポートフォリオは広く分散すべきであることを考えると、コモディティ投資は必要だと思います。
Re:反論の一つとして…
NONAMEさん、こんばんは
ボーグル氏の話だと、コメントで頂いて「インフレ率と比べてとかPERがやけに割安だったけど倒産寸前で人気がなかった」という議論ができること事態が重要だということなのかもしれませんね。
でも、個人投資家においては、分散効果を狙うため、もしくか、有事の際の逃避先として保有(これは貴金属の現物に限定されますが)するかという理由でで投資するのは十分ありだとは思います。