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グロソブの危機? PIGS問題

みなさんご存じの通り、ギリシャを中心とした国の財政状況が悪く、「もしかすると破綻?」などと噂されています。 危ない国(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)の頭文字をとって、「PIGS」などという言葉も最近はよく聞くようになりました。

当たり前ですが、PIGS諸国の国債の値段は下がっていますので(利回りは上昇)、もし投資した人がいれば被害を被っていると思われます。

「そんな欧州の国の国債を買うなんて難しいから、買った人なんていない」
と考える人もいますが、実は意外にも身近に、軽く被害を受けている方がいるかもしれません。


例えば、”グロソブ”保有者も被害者のようです。


岐路に立つグロソブ、修正を迫られるPIGS国債の大量保有(東洋経済より)
ギリシャ国債については、昨年5月に新たに組み入れ、10月にかけ計1600億円以上を買っている。グロソブの運用資産に占める比率は3.7%にまで達した。グロソブがベンチマークとするシティグループ世界国債インデックスで見たギリシャの構成比は1.9%なので、通常より約2倍もオーバーウエイトしていたことになる。

同様に、イタリア国債については運用資産に占める比率が09年1月末の9.4%から、10年1月末には15.8%へ上昇。ベンチマークの構成比8.3%からすると、2倍近いオーバーウエイト。スペイン国債は、09年2月末の4.4%から10年1月末の7.2%へ上昇。ベンチマークの構成比3.4%と比べ、やはり2倍強のオーバーウエイト。ポルトガル国債は、ギリシャ国債と同じく09年5月に新たに組み入れ、10年1月末には2.4%へ上昇した。ベンチマークの構成比0.8%と比べると、3倍ものオーバーウエイトだ。昨年12月初頭の段階では、グロソブの運用資産のほぼ3割がPIGS国債で占められていた


グロソブは、なんとPIGS諸国の国債をかなりオーバーウエイトしていたようです。

やはり、無理な分配金を維持するために、利率の高い(信用の低い)国債に手を出した結果が、完全に裏目に出たといった感じでしょうか??


では、インデックス投資家は大丈夫だったのかというと・・・、





海外債券インデックス(シティグループ世界国債インデックス)にも、PIGS諸国の国債が含まれていますので、少しは影響を受けています。

シティグループ世界国債インデックスの各国の比率は以下のようです。
   
米国 31%
欧州(のぞくPIGS) 32%
PIGS
21%
英国 8%
カナダ 3%
その他 5%

ということですので、グロソブの3割とは言いませんが、実はインデックス派でも2割は影響を受けています。

対岸の火事だと思っていましたが・・・・、実は影響大かもしれませんね
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この記事に対するコメント

無題

http://wofwof.blog60.fc2.com/blog-entry-301.html

『統計学+ε: 米国留学・研究生活』にてWillyさんが書かれているように、グロソブの崇高なる世界経済を救うという目的のためには当然の行為だったのかもしれません♪

【2010/03/12 19:37】吊られた男 #294eec08ad(URL)[編集]

Re:無題

吊られた男さん、こんばんは

少なくとも、行動心理学を駆使して毎月分配というシステムを世に広めたという偉大なファンドですよね(汗) おかげで、右を向いても左を向いても毎月分配型ファンドばかりになりましたが・・・・。

あとは、今でも4兆円もの資産(新興国なら株式市場の時価総額が達していないくにもありそう)を持ってますから、たしかに影響力は大きいと思いますよね。本当に色々な国の債券を影で買い支えているかもしれませんね(^^;;

【2010/03/14 01:06】管理人

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