Date:2008/03/03 00:36
CalPERS( = The California Public Employees' Retirement System) とは、カリフォルニア州職員退職年金基金のことで、米国最大の公的年金基金として世界的に超有名です。その運用資金は、2530億ドル(=26兆円!!)と非常に大きいだけでなく、その多額の資産を効率的に運用するためにオルタナティブ投資を行うなど、世界の年金基金をはじめ投資家の中にも動向を注目している方が多いと思います。
そのカルパースの運用指針に少し変更があったようです。
米大手年金カルパースが商品投資増額へ、向こう3年間で最高72億ドル(日経ヴェリタス)
-----引用開始-----
米国最大の公的年金であるカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)は、向こう約3年間に原油など商品への投資額を現状の16倍である最高72億ドルに増やす計画だ。今月半ばに開いた理事会で決めた。カルパースは昨年3月に初めて商品に4億5000万ドルを試験的に投じ、半年間で20%を超える収益率を達成した。今後10年から20年の長期にわたり商品相場の上昇を見込んでおり、商品投資部門を拡大するとともに独自投資プログラムの開発も計画する。
-----引用終わり-----
なんと!!
カルパースは、今後10-20年の長期にわたり、商品相場が上昇すると見ているようです。
もう少し詳しく見ていきますと、、、
まずは、カルパースのポートフォリオを確認します。
資産クラス |
時価総額 |
比率 |
米国債券 |
608億ドル |
24.0% |
米国以外の債券 |
75億ドル |
3.0% |
米国株式 |
874億ドル |
34.5% |
米国以外の株式 |
528億ドル |
20.9% |
オルタナティブ |
204億ドル |
8.1% |
不動産 |
222億ドル |
8.8% |
非常にバランスの良いポートフォリオですね。 私達個人投資家も非常に参考になるのではないでしょうか?
(優秀な投資集団が考え抜いた結果が以上の比率と考えれば、自分のポートフォリオに取り込むのも悪くないのでは(汗、、)
そして、昨年は実験的に商品相場に4億5000万ドル投入ということは、、
額は大きいですが、0.2%だけを投入していたようです。
今後は、72億ドルにするということですので、、約2.8%の比率を商品相場に投資するようです。
(思った以上に大きな比率ではないのですね、、、)
まとめるとカルパースは、
・長期の商品相場上昇を見込んでいる
・投資する比率は、ポートフォリオ全体の3%程度
です。
何か投資のヒントになりそうですね。私も少し商品に投資したいですね(ただ、安く手軽に投資できる物がない気がします。 はやく商品ETFが日本で上場してくれるのを心待ちにしています)
参考サイト:
CalPERS Investments > CalPERS Assets > Asset Allocation
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