Date:2008/03/04 20:24
昨日の「日経225の13000円割れ」や「ドル安102円台」などは、悪夢を見ているような気持ちになった方が多いのではないでしょうか?
(と書いてますが、昨日は私もビックリしました。 ドル安の方は先週末から知ってはいましたが、さらにドルが売られるとは予想外でした)
ただ、こんなときこそ冷静な判断が必要です。
短期的な収益を目標にしているなら損切りなどの対処も必要かと思いますが、長期的な資産運用を考えているなら、ホールドか買増しでしょう(汗)。長期的な視点に立てば、いづれ株価は適正な価格に戻ります。
ということで、本日の記事では株価の割安度合いを確認してみます。
以下は、各国の株式市場のPERをグラフにまとめたものです。
各市場の特性などがありますので、一概に割安・割高と決め付けるのは難しいのですが(しかもPERは予想収益を基にする場合が多いので推定値になってしまいます)、 だいたいPER15倍ぐらいが、ひとつの目安になるのではないでしょうか?(グラフでは赤い破線を入れています)
また20、30倍を超え始めると割高感が出てきます。 日本がバブルの頃は60倍程度になったときもあるそうです(今、冷静に考えるとバブル時は3倍以上割高だったので、1/3ぐらいに株価が調整しても当たり前ですね)
さて、グラフの値を見て思うこと、、、
まず、米国のNYダウですが、、PER 12.8倍 (お買い得と思いますが、いかがでしょう?)
次に、欧州圏ですが、PER 10~11倍 (安い!!)
BRICsは、インド・中国は割高感がありますが、ブラジル・ロシアはまだまだ安いですね。
おまけとして、今人気の原油産出国のPERも載せておきます。
サウジアラビア 27.66倍 ・ ドバイ 16.07倍
最後に、わが国日本のTOPIX ですが、 PER 14.67倍 PBR 0.87倍
冷静に考えると、割安なのですが、、、、
今の市場は、もはや「効率的な市場」ではなく、パニック相場に陥っています。よって、短期的には行き過ぎ(オーバーシュート)することもあるかと思います。
しかし、 我々は、ここでパニックにならず、冷静に安値を拾って行きたいです。
参考サイト:
キャピタルパートナーズ証券 > 世界の株価指数
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この記事に対するコメント
確かに割安ではあるんですが
まず米国株ですが、かのバフェットさんが
まだ割安じゃないって今朝のニュースで言ってましたね^^;
あと日本株ですが確かに割安には違いないんですが
日本株の売買の6割は外国人投資家で
外国人投資家の評価は日本企業は優秀だが与党政権が安定しない事がリスクのひとつだとコメントがありました。
そりゃ政権がコロコロ変わって日本がどういう方向性で
国家運営するのかわからない国に投資するのは
そりゃ躊躇しますね^^;
ましてや所信表明演説から2日後で政権放棄するんじゃ(苦笑
あと参考ですが
http://finance.yahoo.com/charts#chart4:symbol=^n225;range=19970106,20071225;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined
1997年1月から2007年12月末までの
日経平均とNYダウの株価指数の比較をしてみましたが
これは正直困ったもんです(苦笑
10年前に日経平均インデックスのETF購入して
10年経っても全く増えてないわけですから^^;
対する米国ダウ平均はおよそ2.5倍だったかと・・・。
97年の年初のダウ平均5000くらいだったような
Re:確かに割安ではあるんですが
雪風さん、こんばんわ
割安!と叫んでいるのは、私のポジショントークですので、、(笑)
(何とか個人投資家の冷え切った心理が上向いて欲しいですね)
>外国人投資家の評価は日本企業は優秀だが与党政権が安定しない事がリスクのひとつだとコメントがありました。
リーダシップを発揮できない野党、Noしか言わない与党、腐った体質の官僚、
もう日本は駄目かもと本当に感じます。
日銀総裁だけは、きちんと決めてもらいたいです。
>1997年1月から2007年12月末までの
>日経平均とNYダウの株価指数の比較をしてみましたが
>これは正直困ったもんです(苦笑
NYダウは、超長期の株価推移を見ると気持ちいいほど右肩上がりで、長期投資の励みになりますね。
日本は、よく失われた10年といわれてますが、、、実はこのぐらいの株価水準が本当の実力なのではないかと心配になります。
今のうちに、日本から海外にキャピタルフライトさせておかないとまずそうですね(汗)