Date:2008/06/18 00:48
以下のような記事がありました。
個人向け国債に「くじ付き」 財務省が導入案、販売テコ入れ (from NIKKEI NET)
-----引用開始-----
販売不振に悩む個人向け国債のテコ入れ策として、財務省内で「くじ付き国債」を導入する案が浮上している。定期的に実施する抽選で当選すれば賞金をもらえる仕組み。海外では英国で50年以上前から導入されて定着している。
-----引用終わり------
くじ付き国債って(^^ もはや資産運用の手段じゃなく、宝くじ化させようとしているようです。
もちろん、通常国債で得られるはずの利子が100%賞金の財源として帰ってくるなら文句は言いませんが、宝くじのように中間マージンを搾取したりするならば、まともな投資先ではなくなってしまう気がします。
そして、この記事で一番気になるのは、、、
「くじ付き国債」を検討しないといけないぐらい、借り換えが上手くいっていない??
という点です。
財務省の債務管理リポートによると
平成20年時点で、普通国債の残高が500兆円を超えており、本年度中に126兆円もの国債を発行しないと駄目なようです。
うーーーん
日本の債券に投資するなら国債だとは思いますが、、、そもそも日本(の債券)に投資すべきかが悩ましいですね。
一応、現在国債を保有している所有者の割合ですが、
(債務管理レポート2008より引用)
ゆうちょ・銀行・生保・年金基金 と日銀が主な保有者で、
海外投資家:6.6%
日本の個人投資家:5.3%
のようです。
そのなかで、ゆうちょ銀も海外投資を本格化しようとしていますし(5/21 「ゆうちょ銀、海外投資を本格化」)、銀行や生保も利率の低い国債を大量保有し続けるとは考え難いと思います。
となると、頼るは、海外か個人になるわけですが、国力が落ちて円安にじわじわ向かう中では海外勢が積極的に買ってくるはずもなく、個人資産に頼らざるを得ないんでしょうね。。。
国も、毎年必要な額を販売しようと必死なんだと感じてしまいました。
(日本の将来は大丈夫??)
■参考資料
財務省 > 債務管理リポート2008
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この記事に対するコメント
国債よりむしろ
国債の販売より拡大し続ける財政赤字の解消こそ
先決だと思いますね。
国の財政が夕張市以上に悪いならなぜ緊縮財政をやらないか
全くもっておかしな話です。
個人に頼るのもいずれ限界が来ると思いますね。
Re:国債よりむしろ
こんばんは
>国債の販売より拡大し続ける財政赤字の解消こそ
>先決だと思いますね。
プライマリーバランスの均衡は、たしかに最低条件クリアして欲しいですね。(今は収入80兆円、支出50兆円で30兆円程のマイナスのようです)。
ただ、プライマリーバランスが均衡しても毎年100兆円(国家収入以上)を借り換えてファイナンスしていかないと駄目でという状況は、まさに綱渡りです。
>国の財政が夕張市以上に悪いならなぜ緊縮財政をやらないか
>全くもっておかしな話です。
消費税UPはやむなしなんでしょうね、きっと。