Date:2010/02/01 00:02
アノマリー・・・異常とか例外という意味があるそうですが、私たち個人投資家の間だと、「合理的には説明がつかないけれども経験則として知られている法則」といった意味で使われてます。有名のものでは、
- 1月効果・・・1月は株価が他の月よりも上昇しやすい。
- 低PER・PBR効果・・・PERやPBRが低い株ほど上がりやすい
- 小型株効果・・・小型株の方が上昇しやすい
アノマリーが起こる原因については色々な調査結果があるようですが、 個人的には「株式市場=効率的市場という簡単なモデルで置き換えている一方、実際の市場は欲や思惑の固まりで動いている。 その差がアノマリーとして観察される」と思っています。
で、よく分からないが儲かりそうなアノマリーを使ったファンドが実在するようです。
たまたま、日経ネットの「ひまわり証券、株式市場のアノマリーに投資するファンドを販売開始」という記事を見て興味をもったのですが、
「TOM運用日本株式ファンド」
というファンドがあるようです。
利用しているアノマリーは、「株価は、月末・月初の数日間に上昇することが多く、しかも月末・月初は他の期間に比べパフォーマンスが良い」。 よって運用は、月末から月初は株を保有し、それ以外は安全資産で運用するということらしいです。
でも、言われてみると、
- プロの方は、月末のレポートのためにお化粧買いする(真実かは不明?)
- 私も、25日の給料日に合わせて月末に買い増しすることが多い。
そこで、ちょっと調べてみたところ面白い資料をQUICKで見つけました。
以下、月末・月初の6日間だけ保有した時のバックテストの結果です
(転載:QUICK >「TOM運用日本株式ファンド」より)
たまたま、月末前後に暴落がなかったためか、本当にアノマリーが存在するのかは分かりませんが、面白そうな結果になっていますね。 もちろん、このファンドを買わなくても、自分自身でTOPIX ETF等を月末・月初に売買すれば、同じような結果が得られるかもしれませんね(^^;
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この記事に対するコメント
不思議
モンチさん、こんにちは。
アノマリーは、バカバカしいと思ってしまうのですが、こんなのあるんですねー。それはそれで面白いですね。
繰り上げ償還されないかチェックしたくなります。。
Re:不思議
あつまろさん、こんばんは
単純に儲けられるアノマリーはないかもしれませんが、儲かる確率が上がるアノマリーは何となくありそうな気はします。
こういった、変り種(?)ファンドも色々出てくると投資の幅が広がって面白そうなんですが、、、、
でも、
「繰り上げ償還されないだけの純資産を確保する」>「純資産が多くなり、投資資金が大きくなる。よっててアノマリーが消える(効率的市場になる)」
もしくは、
「アノマリーで儲けたい」>「純資産は少ない方が良い」>「繰り上げ償還される」
といった、矛盾点を抱えているので難しいですよね、