Date:2008/08/10 00:11
世界の景気減速感がなんとなく漂っていますが、タイミング良く6月のOECD景気先行指数が発表されたようです。6月のG7景気先行指数は97.0に低下、日本も低下=OECD (from ロイター)
[パリ 8日 ロイター] 経済協力開発機構(OECD)が8日発表した6月の主要7カ国(G7)の景気先行指数は97.0となり、前月の97.4から低下した。 OECDは声明で「G7すべての見通しが悪化し続けていることが示された」と指摘した。
(略)
OECDの景気先行指数は、長期的平均を100とし、それを下回ると景気減速を示唆する。
(略)
OECDの景気先行指数は、長期的平均を100とし、それを下回ると景気減速を示唆する。
100を下回ると景気減速を示唆する景気先行指数ですが、
6月時点の主要7カ国の結果は、 97.0 だそうです。
もう少し、見やすいように2007年1月からのG7の景気先行指数の推移をグラフは右図になります。 2007年6月から下落開始 2007年10月に100を下回る 悲しいことに、きれいな右肩下がりのグラフを描いています(涙) |
そうすると、次に気になるのは、
「G7のすべての国が下がっているの?」
「BRICSはどうなっているの?」
「景気拡大している国はないの?」
ということで、少し詳しく見ていきます。
まずは、先進国の景気先行指数を確認 見比べやすいように、米・欧・日の地域に分けて過去の状況を確認。 6月時点での景気の強さは、 米国>日本>欧州 でした。 意外なのは、日本の景気減速時期の早さ。 2007年6~9月には、えらく下げています。 そういえば、去年の8月(お盆明け)に、株価が急落(1日で日経平均が874円)しました。 (あれから、ちょうど1年なんですね) |
|
次に、BRICSの景気先行指数を確認 インド・ロシア・南アの6月のデータが揃っていないようですが、過去の推移は右のグラフのような感じです。 全体的に100以上か少し切った水準ですので、先進国に比べれば、まだまだ景気減速感は小さい感じです。 インド・ロシア・南アは、100前後ですが、ブラジル・中国はかなり強い(105前後)ですね。 |
|
最後に、調子が良い国はあるのか? 資料の中で一番力強い動きをしているのが、インドネシア。 まだまだ、景気拡大感があるようです。 その他、トルコ・ノルウェイ・ハンガリー等も、まだ100以上で推移しているようです。 |
株価水準と景気水準を見比べないと、投資先として良いかは分かりませんが(景気が良くても、株価水準が高いと意味がない)、期待の地域はアジア圏でしょうか? (もしくはブラジル?)
あまり参考にならないかも知れませんが、投資ネタにでもどうぞ。
■参考資料
OECD > Composite Leading Indicators (MEI)
PR
この記事に対するコメント
こんにちは
すばらしいデータありがとうございます。
現在は、中国>日本>アメリカとよく見かけますが、こういうデータを見るとはっきりしますね。
中期的にはこれでいいのでしょうが、長期としてのお買い得はどうなのと考えると、別の視点がいるんでしょうね(^^♪
Re:こんにちは
うさみみさん、こんばんは。
>すばらしいデータありがとうございます。
いえいえ(^^ゞ
>中期的にはこれでいいのでしょうが、長期としてのお買い得はどうなのと考えると、別の視点がいるんでしょうね(^^♪
そうですね、今回のデータは景況感なので中期(短期)的な状況を把握するぐらい? 長期的には、GDPの成長率予想とか、人口増加率とか、政治状況なども見ないと駄目なんでしょうか??
無題
ややこしい書き方をして済みませんでした。
中期的には、「中国>日本>アメリカ」でアメリカはパスっぽいのですが、長期的にお買い得なのを考えると、アメリカを買うってのもありかなって気持ちで書きました(笑)
GDPの成長率予想とか、人口増加率とか、政治状況など考えても全然分かりません(笑)
今最も沈んでるところが、将来持ち直しそうかどうかくらいで判断してます…。
Re:無題
うさみみさん、こんばんは
>ややこしい書き方をして済みませんでした。
いえいえコメントいただけるだけでありがたいです。
>中期的には、「中国>日本>アメリカ」でアメリカはパスっぽいのですが、長期的にお買い得なのを考えると、アメリカを買うってのもありかなって気持ちで書きました(笑)
なるほど、
安値で買って高値で売るのが、儲ける秘訣ですからね(^_^)