Date:2009/09/20 00:50
I-Oウェルス・アドバイザーズの社長の岡本さんから本を頂きました(ここでブログも書かれています)。この本は、中学1年生の真央ちゃんが、「「お金のこと」「投資のこと」についてお父さんから教えてもらうといった内容です。 非常に分かりやすく、かつ、非常に読みやすく書かれています。
ひとつ勿体ないのは、「親子で学ぶマネーレッスン」というタイトルなので、「超初心者向け?」「子供向け?」と思ってしまう方も多いのではないかというところです。
個人的な見解でいうと、実は、
「投資初心者はそろそろ卒業。これからは中級者」
という方にぴったりの本であると思います。
例えば、「お金」という物は、「価値の基準」「交換手段」「価値を貯める手段」という3つの役割の他にも「感謝のしるし」という側面があると説明しています。
つまり、
「何かの世のために価値を創造した対価として「お金」を得ることができる。そして、何かサービスを受けると感謝の印として「お金」を払う。 そうやって世の中は感謝の気持ちとともに「お金」が回っている。 もちろん沢山感謝される人にはお金が集まりお金持ちになる。」
といった説明がされています。
日本では、金融教育がされていないので、「お金は汚い」「お金持ちは悪い人」などの誤解が広まっていますが、「お金=感謝のしるし」と気がつくと、ずいぶん印象が変わりますね。
また、投資についても目から鱗が落ちました。
主人公真央ちゃんがコーヒーショップの株を買うのですが、「そのショップが大好きで応援したいから株を買った」 そして購入した後には「あのお店のオーナーは私。」「みんなに自慢したい。」「コーヒーの味も違う。」という感想を言っています。
投資中級者の投資家には、忘れてしまった感覚なのではないでしょうか? そういう私も、リスクとリターンを見るとか、インデックスで平均を狙うとか、数字の世界だけで投資をしてしまっていますが、 本来は「会社のオーナーになった」といことは心に留めておかないといけないですね。 企業を応援したいという気持ちがあれば短期的な株価の下げなどに動じることもないと思います。
その他、我々投資家が忘れがちな、投資根本部分を思い出すような内容が沢山書かれています。
投資のメンタル面の強化には非常に役に立ちそうな本でした。
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