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株価と国債利回りと成長率の関係

相互リンク先である、かえるさんが「世界のどこが? 日本は安い?」(かえるの気長な生活日記)の記事の中で非常に面白い話を書かれています。

簡単に言うと、株価と1株当たりの利益(=PER)と、各国の成長率と、各国の長期国債利回りから、株価の割安・割高な地域を求めるという内容です。

私も、PERと長期国債利回りから割安度を計算しますが、そこに成長率を入れるのは、非常に面白い考えです。もともと、そういうモデルが存在するのかは分かりませんが、勉強になりました。

ちなみに、私がいつも割安度を見るための計算方法ですが、簡単に言いますと、



PERの逆数である益回り(簡単に言うと株の利回り)と、国債の利回りの比較。

例えば、先週末のTOPIXのPERは、13.85倍でした。 ということは、益回りは逆数を取って7.22%です。 一方、日本の国債利回りは1.5%でした。 (Jリートはちなみに8.6%)
そして、株価の7.22%と国債1.5%とを比較し魅力的かを考えます。

また、地域ごとに比べるときは、株価の7.22%と国債1.5%の差である5.72%を評価の対象として使います。 例えば、米国(NYダウ=PER10.15)だと、株価の益回り9.85%。 米国国債が3.73%。 ですのでその差は6.12%となります。 日本は先ほど計算したとおり5.72%ですので、NYダウの方が少し割安感があるといった感じです。

「なんだよ、そんな比較信じられるか」という方もいると思いますが、同様の手法は米国の連銀も使っているモデル(FED Model)ですので、まぁ、大きくは間違っていないと思います。
(FED Modelだと、株価の利益=国債の利回りで長期の動向を見ているらしいです)



で、かえるさんに記事のモデルは、さらに成長率というファクターが入っています。
つまり、FEDModelの「株の益回りー国債の利回り」に「成長力」を加えるということのようです。

例えば、09年の日本の成長率を-0.1%、米国を-0.9%とすると、先ほど求めた値(リスクプレミアム)は、
日本(TOPIX):5.71%、 米国(NYダウ):5.22% 
(この場合だと、日本の方が少しだけ魅力的)

本当に素晴らしい考え方です。 私も成長率の高い新興国と成長安定期に入った先進国の株式を同じ土俵で考えてはいけないと思っていたのですが、この方法だと非常にスッキリします。

これは、いろいろ利用価値がありそうですね(^^;
個人的な考えですが、来年の各国の成長率を使い私のポートフォリオの比率の調整に使えそうです。 マーケットポートフォリオを基準に、このモデルで求めた割安度で比率を修正するとか、、、。 早速、試してみないと(汗)。

もし、良い感じで求まりましたら、記事のネタにでもします(笑)。

■参考情報
かえるの気長な生活日記 > 「世界のどこが? 日本は安い?」
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