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アクティブVSインデックス運用(2009年中期)

インデックスは、市場平均であり続けるので絶対にアクティブ運用に負けない(勝てない(汗))。それでも人は欲深いため、「自分だけは成績の良いファンドを選ぶことができる」と思いがちです。 しかし、実際のところは思惑通りに進まないようです。 特に長期間になればなるほど、平均にも勝てなくなるようです。

このブログでも2,3回ご紹介しましたが、S&Pが定期的に出しているレポート「SPIVA」に、アクティブ運用とインデックス運用のパフォーマンス比較した結果が掲載されています。



Standard & Poor's Indices Versus Active Funds (SPIVA) 2009 年中期リポート」より
  • 市場ボラティリティを受け、米国株及び外国株(非米国株)はベンチマークを若干 上回るか、同等のパフォーマンスを示した。しかし、課税及び非課税タイプの債 券ファンドの資産加重平均リターンはベンチマークを大幅に下回る結果となった。
     
  • 株式に関する直近5 年間のSPIVA データは、アクティブ運用とパッシブ運用の 両方からポジティブなものと解釈することが可能な結果であった。パッシブ運用 の信奉者は、株式ファンドについては(不動産投信を除き)米国株も外国株も大 多数のアクティブ・ファンドはベンチマークに劣後したことを指摘できる。一方、ア クティブ運用の信奉者も、資産加重平均リターンではアクティブ運用は引けを取 らず、中型株と新興国を除き、多くのカテゴリーでアクティブ・ファンドはベンチマ ークと同等かアウトパフォームしていることを指摘できる。
     
  • 一方、債券についてのSPIVA 結果には議論の余地はない。新興国債券を除く すべての分野において、アクティブ・ファンドの4 分の3 はベンチマークに劣後し、 また2 つのカテゴリーを除いて資産加重平均も同様の結果だった。


と、色々書かれていますが、短期(1年)のパフォーマンスはインデックス・アクティブとも良い勝負をしていますが、長期(5年)のパフォーマンスで見ると、インデックス運用の方が有利のようです。

1.米国株式(図をクリックで拡大)
091006-1.png

5年リターンで見ると、リート以外はインデックスが有利のようです。


2.米国以外株式


米国以外の株式投資の場合でもインデックス有利のようです。


3.債券
091006-3.png

債券の場合は、インデックスが圧勝ですね。株式よりも変動が低いですので、アクティブに運用するのりしろがないと言うことでしょうね。 
ただし、エマージング債券だけは、アクティブ運用の方が有利のようです。

■参考情報
Standard & Poor's Indices Versus Active Funds (SPIVA) 2009年中期リポート
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