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ポートフォリオを考える 2

「現在の私のポートフォリオは未完成であり、今後、私自身が納得いくポートフォリオを組み立てたい。 そのためにも本やセミナーや他の方のブログ記事で得た知識を使って何とか理想的なものを考えたい。」
という動機から、まだ結論は出ていないのですが考えを整理中です。
今回の内容は 過去の記事「ポートフォリオを考える 1」のつづきです。

前回の内容では

  • ハリーマルコビッツの理論で「平均分散アプローチ」を使うと上手くいきそう。
  • 各資産クラスのリターンとリスクと、お互いの値動きの相関係数がわかれば理想的なポートフォリオが計算できる。(いわゆる効率的フロンティア。)
  • でも、時間軸などのとり方等が違うと、リスク・リターン・相関係数の値が変動する。 また、その不安定な値で理想ポートフォリオを計算すると結果が色々変化してしまう。 (結論が発散して使えない、、、)

ということで、実際に使うには厳しいものですと書きました。

ただ、いくつか仮定条件をつけて理論的に考えると、あるひとつの答えにたどり着くようです。

 






その答えは、理想のポートフォリオは「マーケットポートフォリオ」。

要するに、世の中にあるリスク資産を時価総額の割合で持てば、最も合理的なポートフォリオになるという内容でした。
(時価総額で配分するというと、日本株だとTOPIXが有名ですし、米国だとS&P500などでしょうか、、もっと広く考えると、世界中の国に広く投資する「MSCI AC WORLD INDEX」ですね。)

前回の「平均分散アプローチ」の延長線の内容なのですが、これは理解しやすくて良いですね。
ただ、この理論にも落とし穴があります。

  • 前提として、市場は完全に効率的である。(投資材料が出たとしても瞬時に株価に織り込まれ常に適正な株価が形成されている)
  • また、投資かも常に合理的な行動を行う。(適正でない株価を発見すれば常にそれを修正する(儲ける)方向で売買する)

といった理想的な状態があって、始めて成り立つ理論だということです。
この前提条件は、「まずは、ありえない条件ですね」。

例えば、非効率の行動のひとつにバブル形成がありますが、この場合、マーケットポートフォリオは不利になります。
実際の例で考えると、1980年代に日本はバブルを形成し株式の時価総額が米国と肩を並べるほど大きくなりました。このとき、 マーケットポートフォリオは時価総額に合わせるように高値でも日本株を買い増ししていく必要があります。逆にバブルがはじけると、時価総額が減るので、安値で叩き売る必要があります。(高値掴みの安値売り(^^、全く駄目ですね。)

なかなか、実際の市場で使える理論はないようですね。 

というわけで次の理論を模索中。
(自時価総額だけでなく、割安度(PERとPBRかな?)を掛け合わせた感じの理論とかあるんでしょうか?)

続きを書きました(12/9追記)

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この記事に対するコメント

こんにちは。

こんにちは。
私は、上記の言葉で言うと、マーケットポートフォリオの支持者です。

間違っていたら教えてほしいのですが、
日本のバブルの前にポートフォリオを完成していたとしたら、
日本の時価総額がバブル時にn倍に膨らんだとしたら、
自分のポートフォリオの日本株部分もn倍に膨らむ。(?)
それから、
バブルがはじけることによって、日本の時価総額が1/m倍に減ってしまったとしたら、
自分のポートフォリオの日本株部分も1/m倍に減る。(?)

そうすると、バブル前から、バブル後への変化は、n/m倍となり、
株式市場が、短期的にはバブルになったり割安に放置されたりするが、
長い目で見た時には少しずつ成長する、と仮定すると、n>mということになり、
別に問題にはならないのではないでしょうか?

そのためには、いつがバブルでいつがバブルでないかは、判断できないので、
時間分散が重要である、ということではありますが。

【2007/12/10 10:35】たろう #29f0881ec2()[編集]

Re:こんにちは。

たろうさん、コメントありがとうございます。
私自身も思案中で、納得できる解がないので、色んな意見は大歓迎です!!

個人的には
・時間分散と資産分散は有利なツールだと思います。(これは理解しやすいですね、、)
・”市場が効率的なら”マーケットポートフォリオは有効そう。(そんな気がする??)
・実際の非効率な市場から、効率的な市場を予想できれば上記理論が使えそう?
といった感じに行き着いてます。


>日本のバブルの前にポートフォリオを完成していたとしたら、
>日本の時価総額がバブル時にn倍に膨らんだとしたら、
(略)
>自分のポートフォリオの日本株部分も1/m倍に減る。(?)

例えば、
1年目、 A国:株価100、 B国:株価300
2年目、 A国:株価110、 B国:株価1000(バブル)
3年目、 A国:株価120、 B国:株価360
という流れで、
1年目でA、B国を1単位づつ買ってバイアンドホールド。
そして、3年目の時点では、やはりマーケットポートフォリオになっている。
という感じですね。

これは、コメントでいただいたとおり正解だと思います。
ただし、1年目の市場が効率的であったという条件が必要です。(<ここが難しいところです(^^;; )

例えば、1年目の時点が効率的市場でない(既にB国がバブル状態の)場合だと、
4年目、 A国:株価130、 B国:株価130 (本来の市場の状態)
になる場合もあります。
(そうすると、1年目にB国を高値で買わされたことになります。)


個人的には、日本がバブルのとき、確かPERが60倍超えと通常の3倍ほど割高になっていたので、この時点で時価総額の1/3にポートフォリオの割合を下げるとかできないかと考えているのですが、、
そもそもPERも予想値でしかないので使えない可能性も高いということで、、堂々巡りですね。

【2007/12/10 23:37】管理人

他の人からの質問ですが、

>1年目、 A国:株価100、 B国:株価300
>2年目、 A国:株価110、 B国:株価1000(バブル)
>3年目、 A国:株価120、 B国:株価360

3年間に追加投資しなければ、最初の1単位ずつの投資がそのままになるのでいいのですが、マーケットポートフォリオに従って2年目で追加投資すると、A国に1割、B国に9割投資することになります。そして、3年目を迎えると、B国に投資した2年目の9割分が大きく損なわれてしまいます。
 ということで、マーケットポートフォリオに従った投資戦略が本当にベストなのかどうなのか問題だと思います。

【2008/02/11 11:06】乙川乙彦 #5494f3280c(URL)[編集]

Re:他の人からの質問ですが、

乙川乙彦 さま、こんばんは

>3年間に追加投資しなければ、最初の1単位ずつの投資がそのままになるのでいいのですが、マーケットポートフォリオに従って2年目で追加投資すると、A国に1割、B国に9割投資することになります。そして、3年目を迎えると、B国に投資した2年目の9割分が大きく損なわれてしまいます。
> ということで、マーケットポートフォリオに従った投資戦略が本当にベストなのかどうなのか問題だと思います。

おっしゃるとおり、ドルコスト法などで毎年買い増しをしている場合は、バブルの影響を思いっきり受けてしまいます。
さらに、前の方(たろうさん)の質問の「バブル前に既にポートフォリオが完成していて追加投資がないとすれば、バブルの影響は無いのでは?」という仮定があったとしても、投資開始時が効率的市場でない場合もあるので注意が必要だとおもいます。


市場が効率 = マーケットポートフォリオは有効(そうな気がする)
逆に言うと、
市場が非効率 = マーケットポートフォリオは有効でない。

さらに、実際、世の中の市場は非効率なものが多いですから、、、、(^^;

【2008/02/12 00:44】管理人

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