Date:2009/04/14 01:02
最近、SBI債の記事を書いたためか、”債券”関係のキーワード検索で来ていただくことが多くなりました。 私が思っている以上に債券に対するニーズが多いということなんでしょうか?また、改めて色々なサイトをチェックしてみると、特に「ハイイールド債」に対する人気が高いようですね。例えば、「国際債券型が引き続き上位 国際高利回り債ファンドに人気 〈3カ月純資産増加額ランキング〉」(asahi.com)などのニュースもあるようです。
ということで、本日は、大人気の「ハイイールド債」について少しだけ話題に・・・・。
まずは、「ハイイールド債券」について
直訳すると「高利回り債券」で、悪い言い方をすると「ジャンク債」ですね。
一般的には、S&P等の格付け機関から、”BB”以下の低い格付けをつけられたもので「投機的格付け債券」と位置づけられています。 そして、信用力が低い(利子が払われない、元本が戻らない可能性が高い)分、高い利回りが提供されています。 逆に、"BBB"以上は「投資適格債券」として信用力が高いと位置づけられています。(SBI債は”BBB”でしたので、投資適格債券です)。
で、実際の投資についてですが、
個人投資家に債券市場がどの程度開かれているかは分かりませんが、大手証券会社で「債券ください」といえば多分購入できます。 実際は、投資しやすい「ハイイールド債券ファンド」を購入する方が多いと思います。
あと、穴場として「海外ETF」で投資するという手段があります。例えば、楽天証券、マネックスなどで
「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ファンド(HYG)」
という銘柄のETF等です。 ETFですので投資信託に比べてコストも安いですし、投資先も分かりやすいと個人的にはおススメです。
では、現在(2009/4/9現在)、iBoxx米ドル建てハイイールド社債ファンドがどうなっているかといいますと、
投資銘柄数: 55本
平均格付け: B-
そして、気になる利回りですが、、、
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(BBBのSBI債が1年で1.96%でしたが、、、)
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満期まで保有し続けたときの最終利回り(Average Yield to Maturity)は、14.8%です。
昨年から社債(特にハイイールド)は軒並み値が崩れていましたので、現在は信じられないような高い利回りとなっています。 (HYGの詳細はこちらからどうぞ)
うーん、記事を書いていていると、何となく投資したくなってきました・・・汗
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この記事に対するコメント
ジャンク債はなかなか良さそうですよ^^
モンチさん
ご無沙汰しております。
リートの大家大介です。
ジャンク債への投資は、債券の仕組みを考えれば思ったほどリスクはないですよ^^
最近、そのジャンク債や破綻債券がらみでハゲタカ投資法というアメリカのジャンク債を購入する投資法を読みましたが、あれはかなり良さそうです。
ちなみに破綻企業があると解散価値で債券保有者にはリターンがありますので、短期間で高いリターンを得る事ができます。
ただジャンク債は、破綻債券ではなく、破綻懸念のある債券なので、債券償還時のリターンが高いのですが、償還するまで時間がかかりますね^^;
実際にジャンク債といわれている企業が発行している債券価格を見たりすると面白いですよ。
今、破綻懸念で言われているGMなんかの債券なんかはジャンク債になるんでしょうねぇ^^;
Re:ジャンク債はなかなか良さそうですよ^^
大家大介さん、こんばんは。
今かなり安くなっていますのでジャンク債投資も面白そうです。
ただ、やはりリスクがないかというと、そこはそれなりにリスクがあるので注意は必要そうです。
個人的に記憶に新しいのはマイカルの破綻。 史上最大の赤字倒産で債券は紙屑。それに投資していたMMFも初の元本割れがおきました。 ちなみにマイカルの格付けは、紹介したETFの平均格付けと同じ”B"でしたよ(^^;