中国(CSI300)に連動する国内ETFが東証に上場予定だそうです。
そして、愛称が、「上場パンダ」だそうです、なかなかのネーミングセンスです(笑)
東証:中国CSI300対象のETFを4月11日に上場、設定は日興AM
-----引用開始-----
3月21日(ブルームバーグ):東京証券取引所(東証)は21日、中国のA株市場に連動する運用成果を目指す指数連動型上場投資信託(ETF)「上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(愛称:上場パンダ)」を4月11日に上場すると発表した。
(略)
「上場パンダ」は中国の上海、深センの証券取引所に上場している中国A株のうち、時価総額と流動性が高い300銘柄で構成されるCSI300指数に連動するよう運用される。売買単位は10口、当初発行価格は1口当たり5000円のため、最低売買金額は約5万円となる見込み
-----引用終わり-----
大証にも「上証50連動ETF」がありますが、 東証も中国株ETFですね。
同じようなETFばかり出るのは少し残念ですが、投資環境が少しずつ良くなっていると思えば喜ぶべきことでしょうか。
それでは、詳しく内容を確認してみます。
まずは、投資対象ですが、「CSI300指数」だそうです。
これは、上海と深センのA株(基本は中国国内の投資家しか取引できない)の内、時価総額が高く流動性のある株式を300銘柄で構成されている指数で、 時価総額で加重平均しています。
過去の値動きは、ご存知の通りかなり急騰しています。
(東証発表資料より引用)
このETFの注意点
このETFの投資先ですが現物を組入れているのではなく、以下の3つの投資信託を組入れたファンドオブファンズです。
・追加型証券投資信託「CSI300インデックスファンド」
・追加型証券投資信託「CSI300インデックスオープン」
・証券投資信託「マネー・オープン・マザーファンド」
最終的にはETFですが、中身は、なんと既存投資信託を組入れたFoFというのは驚きでした。
長期投資家にとって、ETFの一番のメリットは「運用コストが安い」だと思いますが、
FoFの形式をとると、組込み先の投資信託で手数料を取られ、ETF運用で手数料を取られ、、、、コストが高くなるのは目に見えてます。
信託手数料
実質的負担0.9975%(税抜0.95%)程度
詳しい内訳は、
・当ファンド: 0.21%(税抜0.20%)以内
・投資対象とする投資信託証券: 0.7875%(税抜0.75%)程度
ライバルの大証の上海50ETFの信託手数料も、年0.9975%(税抜年0.95%)
海外ETFの「FTSE/新華 A50 チャイナ・トラッカー」も、年0.99%程度
ですので平均並みでしょうか?
ここからは個人的な感想ですが、、、
FoFで信託手数料0.99%のETFをだすのでしたら、素直に投資先の「CSI300インデックスファンド」を信託手数料0.78%+αで個人向けに販売して欲しいですね。
そのほうが分かりやすいし、中間マージンが少なくて済みます。
あとは、そろそろオーソドックスなETF(KOKUSAIやS&P500など)が欲しいです >東証さん、大証さん
■参考リンク
東証 > 商品概要パンフレット(上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300 )
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