個人向け国債の発売も近づき、最近各証券会社にも宣伝が目立つようになってきました。そこで、自分の中の考えを整理する意味を含めて国債についての記事を書きます。
まず、国債がおススメ商品かどうかというと、一応おススメです(個人的には)。
しかし若干の補足があります。というのも、国債を含めた国内債券が魅力的かというと、現在の投資環境ではあまり魅力的ではありません。(すでに長期間の低金利で感覚が既に麻痺していますが、本体得られるべき金利が国に搾取されている状態です。この辺りの怒りは改めて記事に書きます(笑))
ただし、バランスの良いポートフォリオを考える上で国内債券をある程度いれる必要もあり、その場合に国内債券クラスとしておススメなのが国債だと思っています。国債以外にも国内債券投資信託や社債等ありますが、便利さやリスク・リターンを見比べれば、国債に勝てるものはそんなにありません。
そして、国債というと個人向け国債(変動10・固定5)が思い浮かびますが、個人で買える国債は、その他にも従来通りの国債(2年、5年、10年)等もあります(短期や超長期また変動金利15年等の国債もありますが機関投資家向けです)。
今回の記事では、それぞれについて特徴をまとめていきます。
(すみません、力尽きて記事が、2回の記事に分かれました >続きを書きました、内容はこちら)
・購入できる場所と時期
ご存知のとおり、証券会社、郵便局、銀行で購入することができます。ただ、個人向け国債(5,10年)は宣伝活動も派手で購入方法もわかりやすいですが、通常の国債は、ほとんど宣伝されていませんし(売る気もない?)どのように購入するのかが分り難い感じがあります。オンライン証券だとコールセンターに電話するや、そもそも取り扱っていない所もあります。 郵便局の場合、窓口で言えば売り切れてなければ全て取り扱ってます。
発売時期は、個人向け国債は3ヶ月、国債は1ヶ月ごとに売り出されています。
直近の発売は、
国債(2年) | 9月4日(火) |
個人向け国債(固定・5年) | 9月 6日(木) |
個人向け国債(変動・10年) | 9月 6日(木) |
国債(10年) | 9月7日(金) |
国債(5年) | 9月14日(金) |
・購入費用など
購入手数料などはありません、無料です。、もしかすると購入した国債を預けるために管理費をとられる場合もありますが、無料の証券会社がほとんどです。もし管理費は必要な会社があれば、そこから購入するのはやめましょう。また、税金ですが、利子の部分について20%税率(源泉徴収)がかかります。
・商品比較
個人向け国債 |
個人向け国債 |
一般国債 |
|
購入単位 | 1万円単位 | 1万円単位 | 5万円単位 |
金利条件 | 変動金利 10年国債の-0.8% |
固定金利 5年国債の-0.05% |
市場による |
換金不可期間 | 発行後1年間 | 発行後2年間 | なし |
中途換金の ペナルティ |
直前2回分の 利子相当額(税引前) |
4回分の利子相当額 (税引前) |
なし |
中途換金の 元本保障 |
元本保証あり | 元本保証あり | 元本保証なし |
・青文字:有利な可能性が高い
・赤文字:不利な場合が多い
・どれを買うべきか
個人で国債を買う場合は、満期まで持ち続けるというスタンスが普通だと思いますので、その場合での有利不利を考えます。
個人向け国債(固定5) VS 国債(5年)
個人向け国債は、途中で換金する場合、市場での価格変動(債券も日々価格が変わります、もちろん暴落もあります)があっても必ず国が元本で買い戻してくれます。ただし、その有利な分を打ち消すように、国債(5年)より0.05%利率が悪くなります。よって満期まで持ち続ける場合は、価格変動に対する保険(利率-0.05%)は不必要ですので、通常の国債の方に軍配があがります。(わずか利率0.05%ですが)
10年国債については、また明日に書きます。。m(__)m
この記事に対するコメント
デフォルトの危険について
国の借金が既に膨大な額で、もはや国債のデフォルトかハイパーインフレでしか返済不可能だと聞くことがありますが、買っても大丈夫なものなのでしょうか?
もし時間がありましたら、その辺りのご見解をお聞かせいただけませんでしょうか?
Re:デフォルトの危険について
ありがとうございます
その点について、別記事にしてみましたので参考にしてください