Date:2024/11/27 22:06
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
投資全般(株、投資信託、ETF、為替証拠金取引(FX)、債券など)で感じたことの独り言
[PR]
Date:2024/11/27 22:06
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 日本の取引所に海外ETFが重複上場されない理由
Date:2009/02/07 22:51
東証&大証に上場されているETFの数は数年前に比べ本数も増え(50本以上)ました。 でも、国内勢(野村なり大和なり)が出してくるETFというと、偏っていたり魅力が少なかったり・・・・。 そうすると、我々個人投資家が次に期待するのが、「海外ETF(楽天やSBIやマネックスで購入出来るあれです)が、東証等に重複上場(=海外の証券取引所に上場されている同じETFを東証にも上場すること)してくれないかな」という事だと思います。 実際、活発なインデックス投資ブロガーの中には、そういった要望を直接ETFプロバイダーに送っている勇敢な方もいます(例えば相互リンク先のこの方)。 でも、答えは微妙ですよね・・・。 で、昨日「S&P ETFコンファレンス2009 ~明日の金融サービスのために~」に行ってきましたが、なんとなくその理由が分かった気がします。 実際、このコンファレンスは、世界第1位、2位のETF運用残高がある、BGI(iSharesシリーズ)とステートストリート(SPDRシリーズ)が、機関投資家などに話をする場だったのですが、 それらの話や、質疑応答時に上がった質問、パネルディスカッション(GSと楽天証券がパネラー)の話を統合してみると「まだまだ、先は長いかなぁ」と感じました。 では、そう感じた理由を順を追って説明します。 1)まず、海外での話ですが、ETF市場を牽引しているのは機関投資家だそうです。株に投資するファンドマネージャの7~8割もがETFを活用しているらしいです。 ETFを提供する会社として、一番のお得意様は機関投資家。 合理的に考えると個人投資家の意見にウエイトを置くよりも機関投資家に置くのは当たり前なのかと思います。 2)では、日本ではどうかというと、機関投資家には全く浸透していなかった。 その理由は、いくつか紹介されたのですが、大きな所は「海外ETFは届け出済みの物しか購入出来ない」という決まりがあったから。そしt、H20年12月に規制緩和が行なわれ、「機関投資家が相手の場合、海外ETFの届け出が免除になりました」 つまり、一番のお得意様である機関投資家については、全世界にあるETFを売ることが出来ることになりました。 一方個人投資家向けには依然として届け出が必要です。シェアが大きくない個人向けに、コストをかけて届け出するかを考えると、普通消極的になるような気がします。 3)機関投資家が、重要視していることの一つが「流動性」。 パネルディスカッションや質疑応答の際にも「流動性」の話が出てきました。 例えば、「先物などでヘッジが出来ない指数のETFは使えない。」など。 そして、機関投資家は、重複上場による流動性の分散を非常に気にしているようです。 大雑把にまとめてしまうと、「海外ETFを海外市場で自由に買えるので、わざわざ重複上場して流動性を分散させて欲しくない」というのが本音のようです。 4)一方、個人投資家というと、 私のブログに来てくれている方は大丈夫と思いますが、「ETFって何?」という人がまだまだ多いようです。 つまり、ETFを提供する側にとって個人投資家はまだまだ魅力ある存在ではない。 聞けば聞くほど、先が長いですね。 ・法整備で、個人投資家にも届け出なし(コスト負担なし)で提供できるようになる。 ・重複上場しても十分流動性を確保できるだけ個人投資家の層が厚くなる。 この辺りが解決しないと、海外ETFの国内重複上場は難しいかも知れません・・・・。 PR
この記事に対するトラックバックURL・できれば言及リンクをお願いします。 ・記事の話題に絡まないトラックバックは削除させてもらいます |
||
プロフィール
HN:モンチ
性別:
男性
基本は、ETFと投資信託を利用した分散運用を行っています(基本パッシブ運用、一部アクティブ運用のコア・サテライト戦略)。
このホームページのタイトルは、私が本格的に投資するきっかけとなった、内藤忍氏著の「資産設計塾」と、ロバートキヨサキ氏著の「金持ち父さん貧乏父さん」から頂きました。 カテゴリーリンク最新記事最新コメント最新トラックバックカウンター管理人への連絡
小金持ち父さんの資産設計塾への連絡は下のフォームからお願いします。
[PR]Samurai Sounds
|
ブログ内検索スポンサーリンクフリーエリア逆アクセス(1週間)人気ページ(1週間)RSSアーカイブ |
この記事に対するコメント
なるほど
モンチ様
今回の記事で、海外 ETF が日本で上場されない理由がよくわかりました。
私は、日本での売買をあきらめて、海外の市場での売買に頼っていますが、このやり方がいいのかどうか、わかりません。
日本の投資家としては、日本の市場で売買できる方がずっと楽だし、安心だと思います。
しかし、記事にあるような理由だとすると、これからも海外 ETF の日本上場は困難なままであるように思われます。
今回の記事は、投資戦略を考える上で、大いに参考になりました。
Re:なるほど
乙川乙彦さん、こんばんは
参考になって何よりです。
既に登録済みのETFは重複上場される可能性はあるかも知れませんが、新規の物になると難しいかも知れません・・・残念です。 もちろん機関投資家向けのコンファレンスなのでそちら側にバイアスがかかった話題になっているかも知れませんが。
当面は、国内ネット証券で海外に取り次いでもらうか、言語の壁がなければ直接購入するしかなさそうですね。
勉強になりました。
「法整備で、個人投資家にも届け出なし(コスト負担なし)で提供できるようになる。」がクリアーされないと、Interactive Brokersが日本に進出しても個人投資家は自由に海外ETFを購入することはできないと言うことですね。
そういえば、当初は機関投資家相手に商売をすると公言しているようなので、辻褄があります。
法律のせいで、個人投資家が損をするのは寂しいですねぇ。
Re:勉強になりました。
エッジさん、こんばんは
>「法整備で、個人投資家にも届け出なし(コスト負担なし)で提供できるようになる。」がクリアーされないと、Interactive Brokersが日本に進出しても個人投資家は自由に海外ETFを購入することはできないと言うことですね。
そうですね、海外ETFの場合、今の法律のままだとETFを提供している会社が届け出して受理されないと、 証券会社がいくら頑張ってもETFの数を増やせませんので、、、。
外がダメなら、国内のETFプロバイダーに頑張ってもらいましょう。 野村とかに要望をガンガン出せば、ひょっとすると王道ETFが上場されるかもしれません(^^;
ETFコンファレンスお疲れ様です
記事の紹介ありがとうございます
なんか重複上場されない理由がいつもこれな感じすらしてきましたね?
極東の島国はやはりニッチなんでしょうか?(笑)
金融ビッグバンで日本をアジアの金融センターにするっていつかの構想は他のアジア諸国に完全に持っていかれてしまいましたし・・・。
去年の春先から海外指数連動ETFについてBGI・野村・バンガードと尋ねてきた現在の結論がSTAMとなっているのもある意味では皮肉な話です
Re:ETFコンファレンスお疲れ様です
とよぴ~さん、こんばんは
とよぴ~さんをはじめ、パワフルな個人投資家のおかげで、投資信託は良い感じになりましたよねー。
ETFも投資人口が増えればなんとかなりそうですが、、、ファンドと違って規模が大きそうですので強敵かも知れませんね(^^;