Date:2010/03/09 00:12
「下落相場をチャンスに変える超・資産運用法」 というう本をいただいたので、ご紹介します。内容は、タイトルから想像できると思いますが、「価格が下がった『バーゲンセール』期間中にこそ投資しましょう」ということをベースの話として、「長期投資ならどうする」「短期投資ならどうする」。
そのために「経済状況をどのように見ていけばいいのか」
そしてタイトルにある「超資産運用方法」を紹介しています。
ただ、話のネタは多岐にわたっていますが、著者は、元通貨オプショントレーダーで、今は外国為替について教鞭をふるっている方のためか、基本的に為替(FXなど)について説明している部分が多いです。(短期投資はFXがメイン、経済指標の読み方もFXをやっている人が注目しているような内容の紹介ですした)。
なので、インデックス投資家が知りたい内容は沢山書かれてないかもしれません。
あとは、気になる「超資産運用方法」ですが、
詳しいことは、本を買って読んでいただくとして、
概要は、”CFD”や”オプション”を使った、絶対リターンを目指す投資方法です。
最近、個人投資家の投資環境が整ってきてますので、それらを使ってヘッジファンドさながらの、
「マーケットニュートラル」戦略や、「グローバルマクロ」戦略などの説明がされています。
最後に少し辛口な意見を言わせてもらうと、「内容が多岐にわたり過ぎて、結局言いたいメッセージが見えにくい」というところでしょうか。
「長期投資」「短期投資」は、「長期もやりつつ、チャンスがあれば短期投資」ということで、まだ納得もいきます。 ただ、「下落相場をチャンス」という大きな流れ、つまり「安く買って高く売る」というメッセージがあるのにもかかわらず、 上昇局面では威力を発揮しない(というよりロングに大きく負けてしまう)「マーケットニュートラル」等の戦略を「超資産運用方法」として薦めているのは、「??」感じてしまいました。
PR
この記事に対するコメント
読みました
モンチさん、こんにちは。
私も頂いてよみました。
オプションのあたりは興味を失って
読み飛ばしてしまいました。
一方で長期投資については、
踏み込み不足感があるように感じました。
ただ、値上がりが続いた後、
急落すると手を出しがちという話があり、
自分もこういう傾向があるな、というのが
この本を読んで得たポイントです。
Re:読みました
あつまろさん、こんばんは
同じく読まれました?
そうなんですよね、
正直に書くと、最初の方(1章から3章ぐらい)は、結構面白いと思っていたんですが、FXっぽい話で「うーん」となり、ヘッジ関係で「えらく話が矛盾してないか?」って感じてしまいました。
(高値掴みのメカニズムも、なるほどと納得しました)
個別の話は、かなりマニアックなところまで書いてある部分もあるので、それはありだと思いますが、全体の構成にちょっと無理があった感じがありますね(色々と詰め込みすぎた?)