小金持ち父さんの資産設計塾（？）

---

日本株は本日も厳しい下落でした。　もう、パニック売りとしか表現のしようがないです。　ただ、株価の売買が行なわれていると言うことは、売られた株数と同じだけ買われた株があるということです。

つまり、パニックや資金不足の損切り等の理由で、安値で株を手放している人の裏側で、バーゲンセールさながらの価格で買い進めている人がいるわけです。　では、誰が株を売って、誰が株を買っているのでしょうか？

結論だけ先に言うと、ここ最近の安値圏で株を手放しているのは、

• 証券会社の自己売買部門
• 外国人投資家

のようです。
逆に、この安値圏のバーゲン価格で冷静に買っているのは、それ以外の方々（＾＾；

では、もう少し細かく見ていきます。




東証の投資部門別売買状況のサイトを見ると、東証で売買している投資家の売買状況を見ることができます。
例えば、どういう投資部門がどの程度売買に参加しているかというと、

• 外国人投資家・・・46％
• 証券会社の自己売買部門・・・26％
• 個人投資家・・・17％
• 法人（投資信託・生保など）・・・9％

という感じになっているようです。（先週）

ご存じの方は多いと思いますが、実は日本の株式市場において外国人投資家の占める比率が高いようです。東証の定義によると国外に住む投資家ですので、国外にすんでいる日本人や、国外のファンドを通じて買っている日本人もいるかも知れませんが、多分かなりの割合で海外の機関投資家だと思われます。

そして今は、その半数を占めている外国人投資家と、国内の証券会社の自己売買部門が、資産状況的に耐えきれず、「安値でいいから買ってくれ」と投げ売りしている状態のようです。

その売り越し額は、先週１週間で

• 証券会社の自己売買部門・・・4156億円
• 外国人投資家・・・2040億円

という額に及んでいます。

外国人や国内のプロ（？）の投資家は、この株価暴落の中で、もう限界が来ているようです。　多分、「自信過剰でレバレッジなどを効かせながら投資していたので、ここに来て、首が回らない状態になり、安値でも投げ売りしているのでは？」と少し邪推してしまいます（＾＾；


そして、「何でもいいから買ってくれ」と安値で売り出された株を、着実に買っているのが、

• 法人（投資信託・生保など）・・・3239億円
• 個人投資家・・・2639億円

などです。非常に、頼もしいですね。
実はプロより堅実なのは、個人投資家だったという結果が少し笑えてしまいます。

今、安値で泣く泣く売っているのは、”首が回らなくなったプロの投資家”、そしてバーゲン価格で着実に買っているのが”個人投資家など”。　大な声では言えませんが、個人投資家としては、気持ちいい状況です（笑）

私達も、安く売ってくれている株を着実に買っていきたいですね。

---